日本の「熱帯・亜熱帯植物」充実 植物園ガイド
Con plantas ─ 植物と暮らしをつなぐための現地リサーチベースガイド
目次
なぜ「熱帯・亜熱帯」に注目するのか?
観光農園・トロピカルフルーツ・ヤシ・ソテツ・オーストラリアプランツ・テーブルプランツ……。
※以下の情報は公開情報をもとにしたものです。
1. 熱帯・亜熱帯都市緑化植物園(沖縄県・本部町)
沖縄美ら海水族館エリアにある、国内でも貴重な「亜熱帯・海辺・耐風性」をキーワードにした植物の公開施設。ヤシ・ソテツ・熱帯花木・海風に耐える樹木がまとめて見られるので、宮古島や南西諸島での観光農園・展示販売を計画している人には必見です。
ヤシ・ソテツ
海風・塩害に強い樹種
屋外での見せ方
展示の特徴
- 耐潮風性のあるヤシ・高木類の実物展示があるため、海に近い農園・リゾート植栽の参考になる
- 「南国らしさ」を演出する樹種(ブーゲンビレア、プルメリア等)を広い空間で観察できる
- 屋外での群植・並木・ボーダーの使い方がわかる
2. 福岡市植物園(福岡県・福岡市)※温室の熱帯コレクションが見どころ
都市部からアクセスが良く、温室ではバナナ・パパイアなどの果樹、観葉・熱帯花木、つる性植物がまとまって見られます。九州エリアは庭でも暖地性植物が動きやすく、ここでの展示は「九州~沖縄向けの品ぞろえ」を考えるときの実物カタログとして使えます。
都市から行きやすい
熱帯果樹の導入例
観葉・大鉢の扱い
展示の特徴
- 季節で入れ替わる花卉に加えて、温室に熱帯~亜熱帯の常設コーナー
- 3. 京都府立植物園 温室(京都府・京都市)
古くから知られる京都府立植物園の温室は、熱帯スイレン・バナナ・ヤシ類・食虫植物・ランなどをテーマ別に分けて見られるのが強みです。「こういう並べ方なら一般の人も“トロピカル”と理解できる」という展示設計を現場で確認できます。
テーマ別ゾーン
ラン・食虫も
写真が撮りやすい
展示の特徴
- 大鉢ヤシ・背丈のある観葉・つる性植物をバランスよく配置
- 熱帯スイレンなど水ものが入ることで「熱帯らしさ」が明確
- ガラス温室なので写真素材として使いやすい
暮らしへの応用
- 「京都で熱帯を感じる一日」記事の中に組み込める
- 室内グリーン特集で、耐陰性のありそうなものをピックアップして紹介
4. つくば植物園(国立科学博物館筑波実験植物園・茨城県)
一般向け展示でありながら「研究所が持つ植物園」なので、熱帯の樹木・つる植物・分類的に珍しいものが入っています。“日本で流通していないが世界にはある”タイプの素材をメディア用に記録したいときに向いています。
研究機関系
珍品の記録
学名ベースで拾える
展示の特徴
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- 生態・分類に基づいた展示で、記事化したときに説得力が出る
- 熱帯雨林・亜熱帯・乾燥域など、ゾーンに分かれている

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